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画像を扱うライフサイエンス研究者向けソーシャルメディア「LP-tech」を公開

2014年7月1日

 

LPixel(エルピクセル株式会社)は、研究のビックデータ化に重要な役割を果たすようになりつつある画像処理・解析技術を必要とするライフサイエンス研究者向けのソーシャルメディア「LP-tech(http://lp-tech.net/)」を公開しました。

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英科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文に含まれる画像に不正な加工や不自然な箇所があるという指摘が、生命科学界のみならず論文捏造をめぐる社会問題として、大きな注目を集めています。LPixelでは4月に、「画像不正検出ソフトウェアLP-exam」を無料で公開し、数多くのメディアから注目を集めました。今回は画像不正の数ある原因の一つともなっている知識・意識不足を解消するための情報サイト「LP-tech(http://lp-tech.net)」を通じて、研究者が画像処理について質問して回答を得られる場も提供します。これにより、閉鎖的な研究環境をオープンにし、教育機関が大幅に不足しているライフサイエンス領域の画像処理・解析技術の向上を目指します。

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画像不正を疑われない正しい画像処理について

実験で取得した電気泳動画像や顕微鏡画像から客観的データを抽出するためには画像処理による定量的な解析が有効です。本来であれば研究を発展させる上で重要な手段となり得る画像処理技術ですが、今回の画像不正問題を受けて、不必要な疑惑を避けるために画像処理そのものを避けるといったことにつながりかねません。このような画像処理技術に対する不信感を払拭するためには、画像不正を疑われないための正しい画像処理方法を知ることが重要です。
「ネイチャー」など30以上の学術雑誌を出版する Nature publishing group を始め、学術雑誌に関わる多くの出版社が以下のような投稿規定を定めています*1 (抜粋)。

1. 画像処理を施す以前の原画像を保持し、出版社 (および学術論文の読者) に求められた際には提示する
2. 撮像条件と施した全ての画像処理を記録し、主要な画像処理に関しては学術論文中に名言する
3. 学術論文に掲載する画像は原画像を正しく反映しており、各研究分野で受け入れられている画像処理方法であること

上記の規約1および2に関しては主に再現性を担保する目的で制定されています。興味深い取り組みとして、細胞生物学の学術雑誌 Journal of Cell Biology を出版するロックフェラー大学出版では、学術論文と併せて画像処理を施す以前の原画像をデータベースとして公開しており、読者は実際に自分の手で画像処理を施しながら学術論文を読み進めることができます*2。規約3は過剰に施した画像処理により実験データが隠されてしまうことを防いでおり、規約3を遵守するためには、研究分野の背景と併せて画像処理に対する理解も必要となります。悪意が無くとも、施した画像処理に対する知識不足からは誤った結論が導き出されることも事実です。そのため、LPixelでは画像処理に対する知識のプラットホームとして「LP-tech」を起ち上げ、科学技術の発展を推し進めます。
*1 http://www.nature.com/authors/policies/image.html
*2 http://jcb-dataviewer.rupress.org

▼上記の画像について
学術論文を出版する過程で、出版社に原画像の提出を求められる場合があります。また、出版社によっては原画像をweb上で公開する場合もあり、画像処理を施す以前の原画像は確実に保持する必要があります。加えて、撮像条件および施した画像処理の詳細な設定は実験ノートなどで全て記録し、実験を再現する上で主要な設定は論文中で明言する必要もあります。学術論文に掲載する画像は、主張したい目的に関して原画像を正しく反映している必要があり、正しい結論を導くためには画像処理に対する理解が重要となります。

研究者に特化したソーシャルの場「Forum」も提供
LP-techでは主に以下のコンテンツが利用できます。
○Protocols:画像処理の方法について幅広く紹介しています。画像不正を疑われない画像処理方法も紹介しています。
○ImageJ:パブリックドメインの画像処理ソフトウェア「ImageJ」の使用方法について紹介します。簡単な導入マニュアルを*Slide Shareで公開しています。
○Event:LPixel社が係る画像処理・解析セミナー等の情報を告知をします。
○Forum:研究者のための交流の場です。研究内容・生活・論文や画像処理などについて自由に議論できます。
※上記のいずれのコンテンツも随時アップデートする予定です。
*http://www.slideshare.net/yshimahara/image-j?qid=648bc5da-d32c-4560-b800-dc25da17562a&v=default&b=&from_search=1

研究者のためのウェブサービスを他2本開発中
LPixelでは同様の研究者のためのウェブサービスを他に2本開発中です。それぞれ夏、冬のリリースを目指しております。これらに関しては、高いシステム開発力をもつ株式会社ズカンドットコム(http://zukan.com)と共同開発・リリースをする予定です。

 

これからもLPixelでは、”Change the Study!”のミッションの元、研究の世界をより良くする活動を続けてまいります。

 

 

株式会社ズカンドットコムについて
株式会社ズカンドットコム(本社: 東京都中野区、代表取締役社長: 山出潤一郎)は、IPA(独立行政法人・情報処理推進機構)の2012年度「未踏」に採択されたプロジェクトを基に、2013年4月より事業をスタートしました。直江憲一・中城亮祐両名は、2012年度IPA未踏スーパークリエータに認定。また、2013年9月、KDDI∞Labo(ムゲンラボ)第5期に採択されています。

ホームページ:http://zukan.com

 

エルピクセル株式会社について
エルピクセル株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 島原佑基)は、東京大学の生命科学の研究者が中心となって、2014年3月に設立したベンチャー企業です。東京大学産学連携本部主催のベンチャー育成プログラム(平成25年度「産学連携評価モデル拠点モデル実証事業教育プログラム(経済産業省)」)を通じて設立しました。

主な事業内容:
・研究用画像処理ソフト受託開発
・技術シーズの新規アプリケーション開発
・研究者・科学者ソーシャル支援

ホームページ: https://lpixel.net
問い合わせ先: http://p.tl/-48d