2014年5月29日

代表挨拶


21世紀はライフサイエンス×ITの時代

 私は19世紀は化学の時代、20世紀は物理の時代、21世紀はライフサイエンス×ITの時代であると考えています。19世紀には元素という概念が確立し、周期表にあるほとんどの元素が発見され、産業革命の進展を支えてきました。20世紀には電子が発見され、物理学の発展による急速な工業化が私たちの生活を豊かにしてきました。そして21世紀は、iPS細胞に代表される再生医療、ゲノム解読、遺伝子治療技術などの発展により、ライフサイエンスの重要性がますます増してきています。一方で、ライフサイエンスは情報技術の高度化により発展してきたという考えもあります。ヒトのDNAは1細胞あたり約30億塩基対、遺伝子の数は約3万個であり、地球には800万種以上の生物がいるとも言われています。これらの膨大な情報量を扱うライフサイエンスの分野は、高度な情報技術を無くしてはここまで発展しなかったことでしょう。今、人類は高度な情報技術を武器に、ライフサイエンスの森を開拓するチャンスを与えられました。そのチャンスは全人類に与えられておりますが、挑戦するかどうかは私たち次第です。私たちLPixelはこのチャンスを掴み、その領域を切り拓き、革新的な発見・発明によって世界をより良くしていきたいと考えています。

Change the BigData!

 昨今、データの急速な膨大化・複雑化・多様化、すなわちビックデータが大きな社会問題となっています。この先10年間で、全世界の情報量は40倍になるという試算もあり、その活用について様々な対策がなされています。このビックデータの問題はビジネスをはじめとする一般社会の問題ととらえられがちですが、実はライフサイエンスなどの研究領域でも深刻さを増しています。特に画像においては、顕微鏡・MRIなどの研究・医療機器の急速な技術の高度化により、ビックデータの問題はより顕著になっています。そこで我々は、研究室で十数年前からバイオイメージングに取り組んできた技術を武器に、より深刻になるライフサイエンスの課題に取り組んでいます。我々は研究室で培った独自のアルゴリズム、人工知能とも言われる最先端の機械学習技術等を武器に、これまでにも多くの実績を積み重ねてきました。ライフサイエンスと画像情報処理技術の両方に強みを持つ我々にしかできない挑戦を続け、革新的な解決方法を通じて、世界をより良くしていきます。

研究の世界から革新とワクワクを!

 ライフサイエンスと画像処理・解析技術の融合分野においては、我々は世界トップレベルの技術を保ち続けたいと考えております。しかし、我々がLPixelを通じて行いたいことは、ライフサイエンスの画像処理・解析だけではありません。私たちは、研究の世界を変えてより良くしたいと考えています。研究者はキャリア、教育、資金面、人脈等、決して恵まれた環境であるとは言えません。研究という真理を突き詰めることの尊さは誰もが認める一方で、殻に閉じこもる環境で育つ研究者を必ずしも社会が歓迎するとは限りません。私たちは昔からほとんど変わることのない研究の環境を変えることで、世界をより良くできるのではないかと考えています。「ではどうすれば?」となるのが人間の性ですが、その明確な答えは未だ見いだせていません。しかし、このままでは何も変わらず、何か変化が必要であるという確信は持っています。現在、私たちはその仮説を検証するために研究をし、NextActionに向けて準備を進めています。私たちが変えたいのは研究の世界そのものです。まずは身近なことから少しずつ、研究の世界に革新を与えていきたいと思います。「研究の世界から革新とワクワクを!」というミッションのもと、私たちの終わりなき挑戦を始まったばかりです。

 2014年吉日

代表取締役 島原佑基