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IMACEL SI8000を用いたマウス受精胚の「動き」解析(胚内ダイナミクス解析)による新たな評価系構築の研究成果が「世界体外受精会議記念賞(基礎)」を受賞

エルピクセル株式会社は、2026年7月30日・31日に開催された「第44回日本受精着床学会総会・学術講演会」において発表いたしました演題が、優秀な基礎研究に与えられる「世界体外受精会議記念賞(基礎)」を受賞しましたことをお知らせいたします。
【発表・受賞概要】
・演題名
「胚内ダイナミクス解析による非侵襲的胚評価の検討―胚発生のマウス系統差における定量的評価体系の構築」
・受賞名
世界体外受精会議記念賞(基礎)
・学会名
第44回日本受精着床学会総会・学術講演会
・発表者
嶋田 耕育(エルピクセル株式会社)
・共同研究機関
株式会社EXORPHIA/三重大学/オガタファミリークリニック/東京大学
本研究では、エルピクセル株式会社が提供するセルモーションイメージング解析ソフトウェア「IMACEL SI8000」を活用し(図1)、非侵襲かつノンラベルな解析手法により、マウス受精卵の系統差に起因する胚発生特性の違いを、動きの大きさとして数値として定量化することに成功いたしました(図2)。
さらに本解析手法を応用し、受精卵の胚質改善効果が期待されるEXORPHIA社製EV(細胞外小胞)※1 の添加効果を検証いたしました。その結果、EVを添加した群では、胚発生能が低いとされるBalb/c系統の受精卵において、胚内ダイナミクスが胚発生能の高いICR系統のマウスに近い挙動へ変化することを確認いたしました(図3)。このことから従来の受精卵評価で広く用いられてきた形態学的評価基準であるGardner分類※2 では捉えきれなかった微細な機能変化(細胞の動きの活発さ等)を本手法によって検出可能であると実証いたしました。

図1:IMACEL SI8000を用いた受精卵解析例

図2:胚内ダイナミクス解析によるマウス系統差の分離

図3:胚内ダイナミクス解析による胚内微細機能変化の検出
※1:EXORPHIA社にて開発された臍帯由来間葉系間質細胞由来の細胞外小胞(MSC-EV)
※2:体外受精において、胚盤胞の見た目の形態や発育状態を段階評価する世界標準的な等級分類基準。
【まとめと今後の展望】
本研究成果は、受精卵(胚)を傷つけることなく(非侵襲・ノンラベル)、客観的な数値情報として定量評価する新たな評価軸・指標となる可能性を示しています。
当社は今後も、IMACEL SI8000の受精卵(胚)の性状評価としての有用性の検討を進め、体外受精に関する基礎研究さらには臨床における有用な評価手法としての実用化を目指して参ります。