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2016/09/28

  • プレスリリース

科学技術振興機構「CREST」にて、栽培植物倍数体のマルチオミクス技術開発プロジェクトが採択されました。

【2016.09.28掲載】
 エルピクセル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:島原佑基、以下「LPixel」)は、横浜市立大学 木原生物学研究所(木原生研)・産業総合技術研究所(産総研)・チューリッヒ大学との協同プロジェクトとして科学技術振興機構 (JST) CREST「倍数体マルチオミクス技術開発による環境頑健性付与モデルの構築」に採択されました。JST CRESTとは、国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、 社会的インパクトの大きい目標を達成する研究を推進することを目的とした取り組みです。

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「倍数体マルチオミクス技術開発による環境頑健性付与モデルの構築」(以下、本プロジェクト)について
地球規模で気象環境の急速な変動が懸念される中、多様な環境変動に対して適応できる環境頑健性[1]をもつ作物の育種が急務とされています。これまで、生物の遺伝子情報が重複することによって生まれる倍数体種[2]は、優れた環境頑健性を持つことが指摘されてきました。実際にコムギ、ワタ、セイヨウアブラナ、アラビカ種コーヒーなど主要な作物種は倍数体が多く、人類は農耕の歴史において植物を栽培化する際に、無意識に倍数体作物のもつ環境頑健性を利用してきたといえます。しかしながら、倍数体作物のオミクス研究[3]は非常に遅れており、環境頑健性の分子基盤についての知見は限られているのが現状です。
そこで本プロジェクトでは、倍数体種を研究する際の課題であるオミクス技術の困難性に対し情報科学によって挑戦し、倍数体の長所を活かして多様な環境下で頑健に成長・繁殖するジェネラリスト(万能選手)としての親株の作出を目指します。これにより多様な環境に適応性を示す作物の育種が容易となり、国内での将来にわたっての農作物の安定供給に道筋をつけることができます。
本プロジェクトの中でLPixelは、バイオメディカルイメージング分野の研究で長年培った技術と経験を活かし、植物の形・色・大きさ・高さなど生育状況を表現形質として定量的・自動的・連続的に観測するフェノーム解析システムの研究開発を担当し、木原生研やチューリッヒ大学(清水健太郎・教授)など世界各地の屋外圃場で運用します。本システムで得られる膨大なフェノームデータは産総研チーム(瀬々潤・研究チーム長)らの担当するバイオインフォマティクス的アプローチと組み合わせ、気象データ、遺伝子情報、フェノーム情報を統合したモデリングを進め、農作物の育種手法を革新します。

※参考
[1] 低温・高温・乾燥・湿潤など多様な環境で生育できる生物のもつ性質。
[2] ゲノムを複数セット持つ生物種。例えばパンコムギは6倍体、マカロニコムギは4倍体。
[3] 遺伝子配列解析(ゲノム)、遺伝子発現解析(トランスクリプトーム)、代謝物質の網羅的解析(メタボローム)、作物収量や形・品質など表現型の網羅的解析(フェノーム)等の各階層における研究を接続・横断し、遺伝子レベルでの生物種の差異や共通性から生物個体の目で見える特性の違いを明らかにすることで、生物を多階層的に解明することを目指す研究アプローチ。

 

エルピクセル株式会社について

エルピクセル株式会社(本社: 東京都文京区、代表取締役: 島原佑基)は、東京大学の画像解析に精通した生命科学の研究者が中心となって、2014年3月に設立したベンチャー企業です。
主な事業内容:
・生命科学・医療系画像解析ソフトウェア開発
・研究教育活動
ホームページ: http://lpixel.net
 
本件に関するお問い合わせ
エルピクセル株式会社 広報担当:五十嵐 美樹
TEL:03-6327-3992
Email:pr@lpixel.net

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