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2018/06/21

  • プレスリリース

iPS細胞由来心筋細胞の動画像解析システム「Carmy Analyzer」の提供を開始

2018年6月21日(金)、エルピクセル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:島原佑基、以下「LPixel」)は、株式会社マイオリッジ(本社:京都府京都市、代表取締役社長:牧田 直大、以下「マイオリッジ」)が提供するiPS細胞由来心筋細胞(CarmyA:カルミア、以下「CarmyA」)の動画像解析システム「Carmy Analyzer」の提供を開始いたします。
【背景】
抗がん剤など多くの医薬品は、心臓への副作用(心毒性)により使用が制限されることがあり、心毒性を含む副作用の評価が避けられません。創薬プロセスにおける心毒性評価は、動物を用いた非臨床実験等、非常に多くの時間とコストを要します。動物試験で安全性が確認された場合、初めてヒトによる臨床試験に進みますが、ここで予期せぬ重篤な副作用が発生することや臨床試験の有効性が認められないことなどにより、開発中止に至る例も少なくありません。
【iPS細胞由来心筋細胞「CarmyA」について】
マイオリッジが製造するCarmyAは、培養にタンパク質を使用しないため製造コストが低く、ロット間均一性に優れ、かつヒトの成熟心筋細胞に近い性質を持つことが確認されてます。本製品を創薬プロセスに組み込むことで、心毒性を含む副作用評価など、開発早期から人間の細胞を使った試験が可能となり、創薬期間の短縮だけではなく、膨大なコスト削減に貢献することが出来ます。
【iPS細胞由来心筋細胞の動画像解析システム「Carmy Analyzer」について】
LPixelが提供する本システムは、光学顕微鏡にて撮像を行なったCarmyA心筋細胞塊の動画を対象としたモーション解析を可能とします。GCaMP遺伝子導入済みのCarmyAと蛍光顕微鏡画像解析技術を組み合わせた独自アルゴリズムにより、心筋細胞内のカルシウム濃度変化と心筋モーションの同時解析を実現しました。心筋動態解析で用いる各種指標の算出や、複数動画の一括処理にも対応しており、効率の良い解析環境を提供いたします。
【株式会社マイオリッジについて】
マイオリッジは、京都大学の南一成研究室の研究成果を基に設立されたベンチャー企業です。京都大学発ベンチャーとして、iPS細胞の実用化の一翼を担うとともに、事業を通じて創薬研究の加速に貢献することを目指しています。
【今後の予定】
本システムは、2018年6月27日〜29日に東京ビックサイトで開催される「BIOtech 2018」にて、LPixelのブース(ブース番号:東7ホール E51-56)に展示いたします。
引き続き、長年のバイオメディカルイメージング分野の研究で培ったノウハウを十分に活用し、本事業を通じて医療の発展に寄与してまいります。


【エルピクセル株式会社について】
エルピクセル株式会社は、ライフサイエンス領域の画像解析に強みを持つ東京大学発のベンチャー企業です。医療・製薬・農業などのライフサイエンス領域に対して画像解析技術とりわけ人工知能技術を応用することで、高精度のソフトウエアを開発してきました。現在、東京大学や国立がん研究センターをはじめ複数の医療機関と連携し、人工知能を活用した医療画像診断支援の研究開発を進めています。
【本件に関するお問い合わせ】
エルピクセル株式会社 広報担当
TEL:03-6327-3992   Email:pr@lpixel.net

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